
最速、最適解、最効率など、何かと「一番思考」に翻弄されがちな現代社会。意識はしていなくても、いつの間にか競争の渦中にいると感じたことはないでしょうか。
今回は、還暦を迎えた今、人生の後半戦を穏やかに過ごすための指針となっている、昭和ど真ん中の父から受け継いだ言葉をご紹介します。それは「二番で十分。二番は実力の証明であり、ゆとりでもある」という教えです。
「一番キープのプレッシャー」から解放され、心身の健康と穏やかな終活に繋がる、「ゆとりの二番」という昭和人の知恵について、振り返ってみませんか。
【父の教え】「一番よりも二番がいい」人生後半の“ゆとり終活”
1. 現代の「一番思考」と父の教え
最速、最適解、最効率など、何かと「一番思考」に翻弄、意識はしていなくてもいつの間にか渦中?と感じたことがある方はおられるのではないでしょうか? 現代社会では「ナンバーワン」であることが絶対的なものと扱われがちかもしれません。しかし、昭和ど真ん中の父に言われた、ある言葉が、還暦を迎えた今、人生の後半戦を考える上で深く影響しています。
私がおそらく小学生だったと思います。父が言った言葉が、大人になったとき(特に勤め人)苦境に立たされた時、幾度となく私をほぐしてくれたようです。
2. 【父の教え】二番は実力の証明、ゆとりでもある
父はこう言いました。
「一番になるのはいいことやけどすぐにとれたらそれからが大変や。二番で十分。二番というのは頑張った証拠やし、他の人もその証拠をおそらくみている」
勤め人の時を少し冷静に振り返ると、一番になった人がその後、一番キープのプレッシャーに苛まれ、険しい表情になっていたのも思い出されます。競争社会なので仕方ないですが、父は**「焦んでいい」**というゆとりを伝えていたのだと思います。
「二番」は、逃げではありません。それは**「実力はついてきて、次に進むための力を温存している状態」であり、トップを目指すプレッシャーから解放され、次の目標を冷静に見据えるゆとり**を持てる場所ではないかと。
3. 一番キープよりも「長く続ける」知恵
この父の教えは、人生後半の生き方にもそのまま通じます。
還暦を迎えてまでどんな場面でもトップ思考に固執してもしゃーないと。 (常にトップランナーの方々には物足りないかもしれませんが)
むしろ、焦らず趣味や日々の暮らしを楽しむことの方が優先かなと思います。私の場合は細く&長く無理のないペースで趣味や気の合う人たちとの時間を大切にすることかなと感じます。
4. 父のユーモアに操られた?
そして、この父の教えには、ちょっとしたユーモアも付いていました。
私が「今日の**二番やったわ」と言うと、父はニヤリと**「そろそろ一番も取れよ」**と。逆にビリから二番の時は「ブービー賞やな。値打ちもんや」。
上手に操られていたわけです(笑)。しかし、そのおかげで私は、過度にプレッシャーを感じたり落ち込んだりするのを軽減してくれたのも事実です。
還暦からは「ゆとりの二番」で終活を穏やかに
還暦になった今、父の教え通り、ほどほどのスピード感とちょっとしたゆとりが大切だと痛感しています。
人生の後半戦は、誰かと競う「一番」ではなく、**自分自身のペースで穏やかに長く楽しむ「ゆとりの二番」**を目指していこうと思います。このゆとりこそが、心身の健康と穏やかな終活に繋がる、昭和人の知恵なのかもしれません。